ミネ月式2021ACL【最新版】

突如(まあ2021年の大型更新は予測されていましたでそんな突如でもないのですが)AFCからACL拡張のお知らせが。

◆内容

AFC to invest in new era of national team and club competitions

AFCとして公式にリリースされたのはこれだけ。日本語含め様々なメディアで報道されておりますが、いずれも推測の域を出ないものです。

ACL/AFCカップに関わる部分だけ抜き出すと、

Da Nang: The Asian Football Confederation (AFC) will mark the start of a new era of national and club team competitions by further investing in the AFC Women’s Asian Cup and the AFC Champions League – one of the world’s most prestigious Continental competitions.

ダナン:アジアサッカー連盟(AFC)は女子アジアカップと、世界で最も権威のある大陸選手権の一つ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に更なる投資を行うことにより、代表チームとクラブチームの新しい競争のときを迎えます

At the second AFC Executive Committee meeting of the 2019-2023 cycle, chaired by longest-serving AFC Vice President and FIFA Council member, Saoud Al Mohannadi, in the absence of President Shaikh Salman bin Ebrahim Al Khalifa, it was decided to grow the two competitions.

2019年-2023年の周期の第2回AFC実行委員会で、サルマンAFC会長不在の中、AFC副会長兼FIFA評議会メンバーのサウド・アル・モハナディが議長も元、二つの大会の拡張が決定されました。

From the 2021 season, the AFC Champions League will be expanded to 40 clubs with an extra group of four being added in both the East and West zones and further growing the reputation of one of the richest Continental club competitions in the world.

2021年シーズンから、AFCチャンピオンズリーグは40クラブに拡張され、東西それぞれに4つのグループ(※ミネ月注:4は間違いじゃないか)が追加され、世界で最も裕福であるクラブの大陸大会の評価をさらに高めます。

This expansion will take place without any change to the existing slots for the top six Member Associations.

この拡張は上位六つの協会のスロットに変更を加えることなく行われます。

平たく言うと、2021年のACLから西16東16計32の参加クラブから40に増やすよ、増やすけど、(グループステージストレートイン枠を持つ)上位6協会のスロット(出場枠)には変更はないよ。

◆上位6協会(ここからは特に断りのない限り東地区の話です)

ACL決勝/AFCカップ決勝前夜(2019/10/31 19:20)時点でのランキングはこちら。

1 中国 72.867
2 日本 68.000
3 韓国 62.650
4 タイ 37.300
5 豪州 29.800
6 フィリピン 23.412
7 北朝鮮 21.933
8 ヴェトナム 20.818
9 マレーシア 19.645
10 シンガポール 19.388
11 香港 14.533
12 ミャンマー 9.295
13 インドネシア 9.145
14 カンボジア 4.933
15 マカオ 4.000
16 ラオス 1.633
17 モンゴル 0.200
18 台湾 0.333

19- ブルネイ/東ティモール/グァム/北マリアナ 0.000

この数値は正しい(AFC公式に基づく)ものではありません。(※この数字で2021年/2022年の出場枠が確定する見込みです)

2019年/2020年のACL/AFCカップ出場枠を決めた際の2014年-2017年の算出式をそのまま当てはめております。

ですので、今後変わる可能性がありましが、順位が大きく変動するような変更は無いのではないでしょうか。また、2017年末の時点で「出場ボーナスポイントを付与」という話がありましたが、これは主に、AFCカップグループステージ全敗の台湾よりモンゴルがプレイオフ出場で稼いだポイントのほうが上、という状態を解消するためのものに見えますので、台湾が自力でモンゴルより上に行ったので有耶無耶になるか、あったとしても微小、だと予想します。

この中で決勝まで残っているのは、日本(浦和/ACL)と北朝鮮(4.25体育団/AFCカップ)だけです。浦和が決勝で二連勝して優勝しても何も変わりません。はいお疲れお疲れ。4.25体育団がAFCカップ決勝(KLで一発勝負)で120分内で勝つと、23.533となりフィリピンを上回り、上位6位内でフィニッシュすることになります。

◆北朝鮮はACLの夢を見るのか?

2019年AFC出場ライセンス取得クラブ一覧

さらっと目を通すだけでわかるんですが、ライセンス管理をちゃんとやっている(であろう)日本はJ3のクラブ含めてちゃんと数がありますが、韓国や中国でさえ1部所属クラブギリギリ、豪州やタイでやっと出場権争いしているクラブが何とか、という状況です。

ここで(競争力アップのためには底上げは必要なんですが)やたら下限を広めても、いろいろ不備が発生すると思いますので、まあ2020年中になんとかしてねっていうのと、何ならライセンスの要件も変わってくるんじゃないでしょうか。北朝鮮そもそもプロじゃないしね。

◆ACL出場枠

「上位六つの協会のスロットに変更を加えることなく行われます」

をどう読み取るかですが、最新のランキングに現状の出場枠を当てはめるとこうなります。

1 中国 3+1+0
2日本 3+1+0
3 韓国 2+2+0
4 タイ 2+0+2
5 豪州 1+0+2
6フィリピン 1+0+1
7 北朝鮮 0+0+1
8 マレーシア 0+0+1
9 ヴェトナム 0+0+1
10 シンガポール 0+0+1
11 香港 0+0+1
12 ミャンマー 0+0+1

AFC公式からリンクが消えちゃいましたが、2019年/2020年大会の出場枠をそのまま当てはめたもの。

◆AFCストレートイン

5グループだと予想(同一協会対決回避案)難しいのですが、

pod1: 中国1/日本1/韓国1/タイ1/豪州1
pod2:中国2/日本2/韓国2/タイ2/フィリピン1
pod3:中国3/日本3/??/??/??
pod4:PO1/PO2/PO3/PO4/PO5

だとプレイオフ含め線が引きやすく捗るかな…というイメージ。(前回優勝枠はない前提)

PO5が新設されるなら、純粋な増枠は??の3クラブになります。

「各協会の最大ストレートインは上限3」の縛りがありますが、これが4グループを念頭に置いているなら、中国/日本の4+1化もあり得ますが、「上位六つの協会のスロットに変更を加えることなく行われます」との整合性…ふむ。

下に開けるなら、今のランキングで北朝鮮/マレーシア/ヴェトナムが来ることになります。そして「ACLストレートイン枠を持つ協会はAFCカップに出られない」もありますので、この場合はAFCカップ(まあ5地区制も良かったけど東西差がねー)自体も大きく変更することになるでしょう。

◆まとめ

まあ僅かな情報に過去の条件を当てはめただけなので、まとまんねーです。
前々から言っておりますが、2021年大躍進説(未だ秋春説否定できず)は予測できておりましたので、2021年に備え、2020年を2部で終えたらやばいよ、ってこと。