アジア大躍進政策2021【絶対ACL革命前夜】

https://twitter.com/theafcdotcom/status/1198152053454987264

ACL決勝2nd legに合わせて東京で開催された、Competitions Committeeにて2021年のAFCのクラブ競技会(AFC Champions LeagueとAFCカップ)の詳細というか大枠が決定されました。

前回、ACLの出場クラブが32→40に拡大されることは発表されていましたが、今回はその補足になります。(代表の試合に関する内容もありますが、ここではクラブの大会のみに絞ります)
※ソースがあるものは可能な限り明記しますが、決まっていること、今まで有効だった(今後どうなるかわからない)決まり、単なる伝聞など入り乱れますので、その見極めができない方は読まないほうがいいです

◆前回の会合で決まっていたこと

From the 2021 season, the AFC Champions League will be expanded to 40 clubs with an extra group of four being added in both the East and West zones and further growing the reputation of one of the richest Continental club competitions in the world.

出場クラブ数の増加(32→40)。東西それぞれ16→20の増加。

This expansion will take place without any change to the existing slots for the top six Member Associations.

(東西それぞれの)上位6協会への影響はなし。

◆今回の会合で新たに発表されたこと

The second meeting of the Committee for the cycle 2019 to 2023,
chaired by Dr Tran Quoc Tuan, heard that the idea of expanding the AFC Champions League to 40 teams was to transform the competition from ‘exclusive’ to ‘inclusive’ by increasing the number of Member Associations competing from 12 to 20.

現状東西上位12協会まので参加枠が20位まで拡大。

The existing slots for the top six Member Associations will not change but there will be additional slots for the MAs ranked seven to 10 and there will be an extra group of four in both the West and East zones from the 2021 season.

東西各16→20への四枠増は、各7~10位の協会へ割り当てられます。

It was also recommended that the AFC Champions League winners, should they not qualify through their domestic league, be given a guaranteed spot in the Preliminary/Play-off place and the AFC Cup titleholders would be given an automatic ACL Preliminary/Play-off place as well.

ACL優勝クラブは次の大会の出場権獲得。(ACL本大会だと、2004-2008年の間採用されていた枠の復活になります)
プレイオフまたはプレイオフ予選(その協会のランク次第だと思われ)の出場権が国内の大会と関係なしに獲得。
AFCカップ優勝クラブに次のACLのプレイオフ/プレイオフ出場権獲得。(この枠も復活になりますが、うまく機能してなかったのでいつ以来か確認中)

◆何故ランク下位に開放するのか

既にAFCの公式サイトからはリンクが切られてますし、そもそも2016-2020期間の規則なので意味は薄いのですが、

Entry Manual for AFC Club Competitions 2017-2020には(しかし2020年の抽選まだなのにリンク切るかね)

5.5. The maximum number of slots allocated to an MA shall be limited to four (4) even
though it may have more than twelve (12) teams in its national top division league.

各協会への最大出場枠は最大4。

5.6. MAs shall be limited to a maximum of three (3) direct slots.

一つの協会のダイレクトスロット(=ストレートイン)は最大3。

という原則があります(ありました)。この二つの原則をそのまま継続だと思われます。

◆で、ランキングと出場枠

以下、ライセンスの有無という問題がありますが、それを前提とせず続けます。
正式なランキングはAFCの発表待ちですが、概ね以下の順位になる見込みです。協会名の右の数字はストレートイン枠、括弧内はプレイオフ/プレイオフ予選枠。

1 中国 3(1)
2 日本 3(1)
3 韓国 2(2)
4 タイ 2(2)
5 豪州 1(2)
6 フィリピン 1(1)
7 北朝鮮 1(1)
8 ヴェトナム 1(1)
9 マレーシア 1(1)
10 シンガポール 1(1)
11 香港 0(1)
12 ミャンマー 0(1)
13 インドネシア 0(1)
14 カンボジア 0(1)
15 マカオ 0(1)
16 ラオス 0(1)
17 台湾 0(1)
18 モンゴル 0(1)

(以下、ブルネイ・東ティモール・グァム・北マリアナはポイント無し)

20位まで解放しても、19位/20位がランク付けできません。

※北朝鮮は2020年AFCカップライセンス取得無し、2021年も取得意志なしという話で、その枠は香港に譲渡されるという話

◆プレーオフはどうなるの?

グループステージは20固定なので予想できますが、プレイオフ(新規枠が無いのでPOは4まで)/プレイオフ予選は読めません。
どう考えて現状の三回戦制では実現できません。四回戦性制になるというのが有力筋からの情報です。

◆グループステージはどうなるの?

20クラブですので、4クラブx5グループまたは5クラブx4グループになります。

5グループの場合、次のR-16(東ベスト8)に変更は無い見込みです。一位5クラブ+二位3クラブになると、なかなか狭き門となります。
4グループの場合、単純にグループステージの試合数が二試合増加となります。日程的に厳しいので4グループはないんじゃないか、というが上記有力筋。

2021年日程

だとグループステージは6節まで、そのあとR-16なので、

・東西共4クラブx5グループ
・各組一位がR-16
・二位のうち上位三つがR-16へ

になると思われます。ご存知の通り(ご存知かどうかは存じ上げないが)、AFCの順位は総得失点差よりも直接対決優先なので、総得失点差が少ないクラブが直接対決結果で二位になって、他のグループと総得失点差で比べたらどうなんのかね?って気はしますが。

◆AFCカップはどうなるの?

ACLの出場枠を下に広げるものの、プレイオフ予選で消えるクラブがほとんどだと思いますので、その受け皿としてAFCカップは継続すると思われます。ただし、現状のAFCカップで上位に残るクラブはACLに向かうので、規模は縮小され、競争力も(一時的にせよ)下がる可能性があります。その下がった大会の優勝に対してACL予選出場が本当にボーナスになるのか怪しいですが。
現状の5地区制もポイントの配分や日程など公平でない部分もありますので、まあ何とか。

◆優勝枠補足

増えた4枠は全て下位の協会に割り振られますので、

・2021年の日本の出場枠が3+1になったとして
・マリノスがACL優勝したとして
・マリノスが自力で2021年ACL出場枠(プレイオフ含む)を獲得できなかった場合
J1一位/J1二位/天皇杯優勝に浦和がプラスされる訳でなく、この場合J1二位が(J1三位と一緒に)プレイオフに回ることになります。)
2021年のACL出場は、J1優勝/天皇杯優勝/J1二位がストレートイン、マリノスはプレイオフから、J1三位のプレイオフは無し、になると思います。