2020年ACL出場条件/プレイオフ・グループステージ予想【J1最終節対応版】




  • 大前提

2020年ACLの出場枠は、Entry Manual: AFC Club Competitions 2017-2020 によって決まっております。

秋くらいになると、AFCカップの拡張とか、ACL敗退クラブのAFCカップ送りとか、まあ出ては来るけど、そういうことよ。

なので、2014年-2017年累計で東アジア三位の日本は逆立ちしても、ストレートイン:2、プレイオフ:2です。

  • ストレートインとプレイオフの内訳

Entry Manual for AFC Club Competitions 2017-2020 12項に従い、

12.1. To meet the sporting criteria, a club must have earned one (1) of the following
(which shall be utilised in descending order for seeding purposes for any draw):
12.1.1. winner of the national top division league;
12.1.2. winner of the national knock-out cup;
12.1.3. runner-up of the national top division league;
12.1.4. third-place of the national top division league.

2019年J1優勝、天皇杯優勝の2クラブがストレートインになります。

なので、

1 J1優勝→ストレートイン
2 天皇杯優勝→ストレートイン
3 J1二位→プレイオフ
4 J1三位→プレイオフ

はい、ここで満足の方はさようなら。以下、更に掘り下げます。

  • 天皇杯とのダブり

1)J1優勝=天皇杯優勝の場合

1 J1優勝(=天皇杯優勝)→ストレートイン
2 J1二位 →ストレートイン(天皇杯準優勝には移りません)
3 J1三位 →プレイオフ
4 J1四位 →プレイオフ

2)J1準優勝=天皇杯優勝の場合

1 J1優勝 →ストレートイン
2 天皇杯優勝(J1二位) →ストレートイン
3 J1三位 →プレイオフ
4 J1四位 →プレイオフ

3)J1三位=天皇杯優勝の場合

1 J1優勝 →ストレートイン
2 天皇杯優勝(J1三位) →ストレートイン
3 J1二位 →プレイオフ
4 J1四位 →プレイオフ

J1一位/二位/三位が天皇杯とダブった場合のみ、J1四位がプレイオフ出場となります。(※下記に超絶例外あり)

  • 出場辞退

Entry Manual for AFC Club Competitions 2017-2020 12.12項

Eligible club refuses to enter AFC Competition
12.12. If an eligible club refuses to enter an AFC Competition, despite being licensed and
meeting the sporting criteria, the slot allocated to its MA shall be annulled,
regardless of whether it is a direct slot or playoff slot.

(別に辞退して良いとは書いてないのですが)(罰金を払う必要はありますが)ACL出場に必要なライセンスを持つクラブが大会への参加を拒否した場合、そのスロット(出場権)はその協会の次点のクラブには移らず、「次点の協会」に移ることになります。(たとえば、日本のどこかのクラブが辞退した場合は、タイとか豪州とかに移るということです)(ストレートイン最大数は3なので韓国や中国には移らない)

これは、現行制度になってからは、2018年AFCカップ出場枠二枠を持つマレーシアのパハンが出場辞退し、その枠はマレーシアには与えられず、マレーシアはJDTのみの出場となっています。

罰金額は、AFC Champions League 2018 Competition Regulations 5項、6項によると、

大会開幕前30日までに辞退したら罰金10,000US$
大会開幕30日を切ってから辞退したら罰金20,000US$
プレイオフ予選期間中の辞退は少なくとも罰金20,000US$
プレイオフでの辞退は少なくとも罰金30,000US$
グループステージ中の辞退は少なくとも罰金50,000US$
ノックアウトステージでの辞退は少なくとも罰金100,000US$

  • ACLライセンスを持たないクラブが天皇杯優勝しちゃったら

今後増減(減?)はあると思いますが、List of Licensed Clubs for the 2019 AFC Champions League

ACLライセンス未所持のクラブが天皇杯で優勝した場合、そのクラブはACLに出場することはできません。その場合は、

1 J1優勝 →ストレートイン
2 J1二位 →ストレートイン
3 J1三位 →プレイオフ
4 J1四位 →プレイオフ

となります。(超絶特例で天皇杯準優勝を送り込むことを禁じている規則はないような?)

※※なんか、そういうときのための暫定臨時ラインセスがあるって誰か言ってた(要調査)

  • プレイオフの組合せ予想

意味がわからない人には全くわからないと思いますが、同一協会のグループステージでの対戦回避のため、グループステージの組合せはある程度固定され、プレイオフで勝ち進んだクラブ(の所属協会)がやっぱり同一協会対戦回避のため、プレイオフの組合せは決まっています。

日本も日本以外もカップ戦とのダブりで多少変わるし、インドネシアはいつBANされるか、という状況ですが、それ以外ではよほどのことが起こらない限りこうなります。

日本から出場の2クラブは2020年1月28日、(基本的に)ホームでの一発勝負に勝てば、晴れてグループステージ出場決定です。

  • グループステージ組み合わせ予想

最初の抽選で韓国が引かれた場合

グループステージでの同一協会対戦回避のため、プレイオフ含めこの配置で固定されます。

最初の抽選で中国が引かれた場合、PO3/PO4は抽選で決まり、その位置で豪州/タイが決まります。(マレーシアは固定)

韓国1/韓国2/韓国3

中国1/中国2/中国3

日本1/日本2

豪州1/豪州2

が並んでおりますが、2019年(今やってるやつ)から前年成績による振り分けはなくなり、オープンな抽選となります。

(なので各国リーグ優勝が同居する可能性アリ)

タイとマレーシアはそれぞれリーグ優勝。