【ミネ月式】2021年ACL日本の出場枠をまとめます

Entry Manual for AFC Club Competitions (2021 edition)

AFCが現在公開しているこのマニュアルが唯一無二の解となります。

なりますが、AFCは現時点で「2016年-2019年の成績で2021年/2022年の出場枠を決める」とは名言していません。

(今まではこのエントリーマニュアルに名言されていました)

しかし、過去の実績と他の協会の動きを見る限り、2016年-2019年の累計成績で、つまり日本は東アジアで中国に次ぐ二位の成績で、3+1(ストレートイン:3、プレイオフ1)の枠が与えられることになると思います。以下、それを前提に書きます。

◆東アジア二位:3+1の出場枠

上記マニュアルの9.1項にまとめられています。

9.1.1. winner of the domestic top division league;

一番目は日本のトップディジョンリーグ、つまりJ1優勝クラブ。川崎がこのまま優勝するのが濃厚だと思われるが、さて。

当然、ストレートインです。

9.1.2. winner of the domestic cup;

今までは、「winner of the national knock-out cup;」でしたが、今回から少しソフトな表現に変わりました。

基本的には天皇杯優勝クラブです。今年の天皇杯は新型コロナの影響もあり、J1からは一位二位、つまりJ1からはACLストレートイン枠を確保したクラブのみ参加ということになります。

ですので、J1のどちらかが優勝した場合はストレートインが被りますので枠の繰り上がりがあります。(ここは少々めんどくさい新規要素があるので下記参照)

エントリーマニュアルには、「国内に複数のカップ戦が存在する場合はどのカップ戦勝者をAFCの大会に送り込むのか各協会が指定する」とあります。今まで通り、JFAは日本選手権である天皇杯を指定しています。

仮に、ですが、何らかのトラブルで天皇杯が中止になった場合、JFAが「ナビスコ(わかってる)勝者」を日本のカップ戦勝者(AFCはナショナルチャンピオンと呼びますかっこいいよね)として指名することも「規約上可能」です。指名しないことも可能です。

(※マレーシアは全国選手権であるFA杯が中止になったため、スーパーリーグ(1部)とプレミアリーグ(2部)上位によるいわゆるリーグカップのマレーシア杯勝者をAFCカップに派遣することを決定、AFCもこれを承認しています)

J1優勝と天皇杯優勝が被った場合はこの枠は無くなり、三番目以下が繰り上がります。

J1/J2ライセンスを持たないクラブが優勝した場合は、この枠は無くなります。

参照:List of Licensed Clubs for the AFC Champions League 2020

9.1.3. runner-up of the domestic top division league;

J1二位クラブ。この枠までストレートインとなります。

天皇杯優勝と被った場合は。序列として上である天皇杯勝者として二番目の序列になり、三番目以下が繰り上がります。

J1優勝=天皇杯優勝

J2二位=天皇杯優勝

のどちらかの場合、この枠はJ1三位が繰り上がります。

9.1.4. third place of the domestic top division league;

(通常であれば)J1三位のクラブがプレイオフ(ホームで一勝すればグループステージ出場)出場権を得ます。(天皇杯との被りでJ1三位が繰り上がった場合はJ1四位)

しかし、2021年大会から、「前回大会優勝枠」が新設(復活というか)されました。

この枠は日本であれば3+1に+1される訳ではなく、3.2項の「一つの協会からの最大の出場数は4」が有効になります。

3.6項から3.20項まで詳しく規定されていますが、要約すると、

「ACL優勝クラブが自力で次の大会の出場枠(プレイオフ含む)を取得できなかった場合は、プレイオフ出場権が与えられる。その場合、その協会の一番下の権利を持つクラブと置き換え」

となっていますので、仮にマリノス・神戸・FC東京のいずれかがACLで優勝し、自力で出場権を掴めなかった場合(前者はビミョウ、後者は濃厚)、プレイオフ出場権が与えられます。その場合、J1三位、または繰り上がりのJ1四位のクラブのプレイオフ出場権はACL優勝クラブに譲渡されます。

規約をまじめに読む限りこうなります。Jリーグ公式でも三位はプレイオフ、NHKの実況も三位はプレイオフを連呼していますが、ミネ月が間違えているか、新しい規約を把握していないことになります。皆さん、どちらを信じます?

9.1.5. fourth place of the domestic top division league (only if there is no domestic cup applicable for Article 9.1.2).

五番目の序列。つまり、

・日本のクラブがACLで優勝しない、または優勝しても自力で出場権を得る

・J1一位/二位が天皇杯を獲る

・または天皇杯が中止になり、代理にナビスコ(わかってる)勝者が指名されない

・またはJ1/J2ライセンスを持たないクラブが天皇杯に優勝する

場合、

1)J1優勝

2)J1二位

(※どちらかが天皇杯獲る)

3)J1三位

の場合のみ発生する、J1四位のプレイオフの繰り上がりです。

大会の形式も大きく変わりますが、今回は出場権情報のみ。

いかがでしたでしょうか?